セフレ

 いつからだろうか、このセフレという関係が続いているのは。
 自分には、縁の無い存在だと思っていた。漠然とセフレが欲しいと思ったことはあったが、実際にそういう関係の女性ができるとは、思ってもいなかった。

 出会いは、毎日の通勤で乗っている、電車だった。
 同じ時間、同じ車両。
 俺と彼女が乗る駅は、路線の途中にあるため、朝晩の通勤ラッシュの時はもちろん座ることができない。
 不思議なもので、毎日乗っていると、自分の場所というのが段々と決まってくる。そのお互いの自分の場所というのも、彼女と近く時には、他の乗客に押されて身体を密着させながら、終点まで行くこともそんなに珍しいことではなかった。
 思えば、この電車で密着しているときから、彼女を抱きたいと思っていた。
 ある日、仕事の帰りに、たまたま乗った電車に彼女がいた。
 「毎日会いますね」
と、彼女から声をかけてくれたのを覚えている。
 初めて聞く声に少しドキッとしながらも、「そうですね」と内心を悟られないように、返事をした。
 帰りは始発になるので、タイミングによっては座ることもできる。
 座席に並んで座りながら、周りのことなど気にせず、お互いのことなどを話した。仕事のこと、休みの日のすごし方など。
 電車を降りて、俺と彼女の向かう方向が一緒だったので、そのまま缶コーヒーを買って、近くの公園で話の続きをした。
 住んでいる場所も徒歩圏内、休みの日の行動範囲も似たようなところに行っていること。
 話の間、いや、電車の中から既に俺の頭の中では、彼女に対する、淫らな欲求が大きくなっていた。
 彼女には、付き合っている彼氏はいないようだ。
 俺には、彼女はいるが、長く付き合っているせいか、最近は女性としての魅力を感じない。が、やはりセックスはしたい。それも、別の女性と。
 「次の休み、出かけませんか?」
俺の問いかけに、彼女は少しだけ考えてから、「はい」と首を縦に振った。
 その後は、出かける日時、場所を決め、連絡先を交換して別れた。

 そして当日。
 映画を見て、軽く買い物をして、時間が過ぎていく。
 いつの間にかお互いが手をつなぎ、町を歩いていた。
 その後は、流れのまま、ホテルに行った。
 彼女は、積極的に俺のことを求めてくれた。
 俺もいつも以上に興奮したのを覚えている。彼女の首筋、胸。背中や太もも。そして、濡れた秘部。
 その日から、セフレという関係が始まっている。
 朝、電車で会ったときも周囲に見られないよう、さり気無くお尻を愛撫したり、少しだけ胸を触ったり。足の間に膝を入れて股間を擦ったり…。
 帰りは時間の都合がつけば、ホテルでお互いの欲求を満たし、そのまま別れる。
 直接聞いたことは無いが、彼女はこの軽い関係を楽しんでいるようだ。
 もちろん、俺もこの関係を楽しんでいる。
 いつまで続けることができるか分からないが、終わりを考えても仕方が無い。今はこの関係を楽しみたいと思う。
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